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第2回 5月は消費者月間 豊かな未来へ

 毎年5月は「消費者月間」です。

消費者、事業者、行政が一体となって、全国各地で消費者問題に関する教育・啓発などの事業を集中的に行っており、今年は「豊かな未来へ ~『もったいない』から始めよう!~」が統一テーマとなっています。

「エシカル消費」という言葉を聞いたことがありますか? エシカル消費(倫理的消費)とは、より良い社会に向けた、人や社会、環境に配慮した消費行動のことで、例えば、フェアトレード商品やエコ商品を選んだり、寄付付きの商品や地元の産品を買ったりすることなどが挙げられます。

「消費」という行動は、食べることや使うこと、買い物など、私たちの毎日の生活そのものです。私たちの日々の消費で、世界の未来を変えていこうというメッセージが、今回のテーマに込められています。

消費行動に関する最近の事例として、SNS上で発信された不確かな情報を端緒に、トイレットペーパーが品切れになったり、スーパーやコンビニの食品が売り切れになったりしたことがありました。商品が入手できなくなる不安から、「自分さえよければいい」という行動が誘発され、残念な結果につながった事例ですが、非常事態であっても、人や社会、環境に対する配慮を忘れず、また、公的機関から提供される確かな情報を収集して、冷静に行動することが大切です。

 一方で、食品ロスの削減も大きな課題の一つになっています。日本全体で、毎日10トントラック約1,700台分の食品が廃棄されている現状を踏まえ、昨年10月には「食品ロス削減推進法」が施行されるとともに、全国各地で「もったいない」を合言葉に、食品ロス削減に向けた取り組みが強化されています。

食品を必要な分だけ購入し、無駄なく食べきることが食品ロスの削減につながります。また、地元や被災地の商品を選ぶことは、地域の経済を応援することにつながります。

消費者月間をきっかけに、私たち消費者一人ひとりが「エシカル消費」の意識を高めるとともに、消費を通じた豊かな社会づくりに向けて何ができるかを考え、具体的な行動に移してみませんか。

青森県消費生活センター 土日祝日も相談受付中! 017-722-3343

●相談受付時間/平日9:00~17:30 土日祝日10:00~16:00 ●休日/年末・年始
〒030-0822 青森市中央三丁目20-30 県民福祉プラザ5階

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