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消費生活基本計画

1) 計画策定の背景

私たちは今、様々な商品・サービスを受けながら、豊かで、便利で、快適さに富んだ暮らしをしている。
このような生活は、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済社会に支えられて実現したものである。しかし、それは同時に生活排水による水質汚濁や廃棄物処理に伴うダイオキシンの発生などの身近な環境問題を引き起こし、また、地球温暖化などの地球規模の環境問題の原因ともなっており、私たち一人ひとりが生活のあり方を問い直すことが求められている。
さらに、人や商品・サービスが国境を越えて行き来するという社会の到来や個人の日常生活にまで入り込んでいる情報ネットワークの進展、人口構造における若年層の減少と高齢者の増加などと相まって、これまでの私たちを取り巻く社会の枠組みが大きく変化しようとしている。
このような変化に的確に対応しながら、私たち自身が青森県の自然や風土、文化の恵みを活かした、新たなライフスタイルを築いていくことが重要な課題になっている。

2) 計画の目的と計画策定の視点

このような大きな変化の中にあって、県民一人ひとりが健康で、安全かつ快適な生活を送ることができる社会の実現をめざし、社会環境づくりを図ることが必要である。
また、私たち自身にも住みやすい社会づくりや環境保全に十分に配慮し、主体的に行動していくことが望まれている。このためには、県民を主人公とした県政の展開という基本に立って、県の各部局が実施している県民生活に関連する施策を総合的、計画的かつ効果的に推進していく必要がある。
以上の考え方に基づいて、この計画は、経済社会の変化に的確に対応し「心豊かでうるおいのある県民生活」を実現していくため、おおむね10か年の中長期計画として策定した。

3) 時代の潮流と施策の展開方向

新しい経済社会の中心的な考え方は、自由で公平な市場ルールの下に、個人、事業者、その他団体等が自己責任に基づいた主体的・合理的な行動をとっていくことにある。

  1. 一人ひとりが生活デザイナー
    県民一人ひとりには、経済社会において必要な基本的知識を身につけ、情報を的確に選択収集しながら、主体的に消費生活を設計し、行動する「生活デザイナー」としての役割が期待されている。
  2. 環境にやさしい暮らし
    「消費する」ということは、私たちの共通の財産である環境に影響を与えるという側面がある。生活デザイナーとしての消費者には、次の世代にこの財産を引き継いでいくという責任が求められている。
  3. 安全で安心できる暮らし
    情報通信技術の高度化を背景に、近年はコミュニケーション手段や各種サービス・取引の電子化等が急激に進んでいる。また、化学物質や遺伝子組換え食品が身近に存在するようになり、県民の安全や安心への関心が急速に高まっている。
  4. 健康で心豊かな暮らし
    消費生活は複雑化してきており、県民の生活を守っていく上では、より広い施策が必要になってきている。 さらに、経済社会の成熟化に伴って、消費者は精神的な充足感や生きがい、健康の確保など、より心身を充実させることに関心を深めつつある。商品・サービスの購入者としての消費者から、自分らしい生活を演出し、社会に参画していく創造的な消費者への転換に応えていくことが行政には求められている。

4) 計画の推進

県は、この計画に基づいて、県民の心豊かでうるおいのある県民生活の実現を図っていくため、その時々の社会経済状況等を踏まえ、計画に掲げられている施策の方向を、より一層具体化していく。また、この計画を効果的に推進するためには、県の取組みだけでなく、消費者、事業者、市町村がそれぞれ果たすべき役割を担うとともに、相互に協力、協調を図っていく必要がある。

5) 施策の体系