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【相談】認知症の高齢者が狙われています!

こんな相談がありました

一人暮らしの母はアルツハイマー病で、要介護認定を受けている。ある日母を訪ねると、見たこともない複数の高額な商品があった。母は知人Aによって、B社の展示会に連れて行かれ、次々と高額なコートや靴、健康食品などを購入させられていると言う。どうやら、Aは展示会に人を連れていくとB社から報酬をもらえるようで、「人助けだと思って一緒に行ってくれないか」と懇願されたため、断ることができなかったとのこと。

Aに母の病状と今後このような勧誘をしないで欲しい旨伝えたところ、承諾したと言いながら「遊びに行くだけならいいでしょう。」とこちらの意図を無視するような回答だった。母に対しても誘われた場合は、行かないように言い含め、本人も「もう、B社には行かない。」と言っているが、離れて暮らしているため心配である。

契約書や領収書など全く残っておらず、何をいつ購入したのかも不明のため、B社に問い合わせようと電話をしたが、誰も出ないので余計に不安が募ってきた。今後の勧誘や母親宅へ訪問することをやめさせることはできないか。

 

(60代 女性 給与生活者)

 

当センターの対応

契約の全体像をつかむため、これまでの購入履歴を販売店から取り寄せ、契約者本人の病状と判断能力が低下している状態での契約の問題点を指摘し、解約に向けたあっせん交渉をするこが可能であることを説明しましたが、相談者は解約を求めるのではなく今後の訪問や勧誘をしないという確約を求めたいという強い意向でした。

センターから販売店に連絡し、相談の経緯や本人の病状について説明したところ、「ずいぶん前から取引のある顧客であり、本人が希望した商品を販売しているので問題ないと考えている。病状や判断能力の衰えについては把握していなかったが、家族の意向を考慮して、今後の勧誘や訪問はしない。」という回答を得ました。

アドバイス

認知症等の高齢者は、業者の勧誘を受けた場合に、その商品が必要かどうかなどの判断力が不十分なため、一般の高齢者より被害に遭いやすいうえ、被害に遭っているという認識も低い状態です。
家族や周囲の人が被害に気がつかないうちに、同一業者や複数の業者から布団や健康食品などを次々と購入させられ、驚くほどの被害額に上ることも珍しくありません。また、被害に気付いたとしても、当の本人が契約した経緯を覚えておらず、業者への問題点の指摘が困難な場合があります。特に問題なのは、契約書や領収書などの契約に関わる書面が見つからない場合です。「何を」「いつ」「どこから」購入したのかについての手がかりが全くないため、被害回復が絶望的な場合もあります。
高齢者が認知症であることに乗じて、複数の業者が次々に訪問し強引に契約をさせるような悪質な手口があとを絶たず、もはや「犯罪」と言えるような事例も少なくありません。たとえ家族と同居していても、一人で留守番をしている間に被害に遭うことがあります。一人暮らしの場合はより深刻で、周囲の人が被害に気付くのも遅れがちです。

 

高齢者を見守る家族や周囲の方は以下の点に注意して、日頃から見守りをお願いします。

 

◇高齢者の見守りチェックポイント

★不審な契約書、請求書などの書面がないか
★新品の布団や健康食品など、同じような商品や未開封の商品が大量にないか
★屋根や外壁などに工事の形跡が見られないか
★頻繁に電話が来たり、不審な業者が出入りしている形跡はないか
☆いつもより表情が暗く、落胆している様子はないか
☆生活費が不足するなど、お金に困っている様子はないか
☆預金通帳などの入出金に不審な点はないか

 

少しでも不審な点があれば、すぐに消費生活センターに相談してください。また、今後の被害防止のために、成年後見制度の利用も検討しましょう。

成年後見制度についてはこちら
<公益社団法人成年後見センター リーガルサポートへリンク>
https://www.legal-support.or.jp/index

 

青森県消費生活センター 土日祝日も相談受付中! 017-722-3343

●相談受付時間/平日9:00~17:30 土日祝日10:00~16:00 ●休日/年末・年始
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