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第8回 借金で悩んだ時は早めに相談を!

 新型コロナウイルス感染症は、私たちの命や健康を脅かすだけではなく、経済生活にも大きな影響を与えました。県内でも、新型コロナウイルス感染症の影響で、職を失い、収入を絶たれる危機に陥ったなど、深刻な相談が寄せられています。

 高齢の両親と3人で暮らしている女性から、このような相談が寄せられました。以前から生活はギリギリでしたが、最近になって父親が入院し、退院後は介護老人保健施設への入所が必要となりました。父親の年金はすべて施設の入所費用に充てる必要があり、パート勤めの自分は、新型コロナウイルスの影響で収入が大幅に減ってしまい、家賃すら支払うこともできません。生活費のために以前借りた借金も今では500万円ほどまでに膨らみ、もはや返すことができなくなってしまったというものです。

 

 複数の金融機関や消費者金融からお金を借りたものの、返済不能になってしまった状態を「多重債務」といい、県内の消費生活センターにも年間300件程度の相談が寄せられています。

 多重債務を解決するための具体的な解決方法としては、自己破産や個人再生手続きなどの「債務整理」のほかに、生活再建のための貸付制度の利用などがあります。消費生活センターなどの相談窓口で多重債務に関する相談を受け付けた際には、これらの制度の概要を説明し、相談者の状況や希望などを確認したうえで、債務整理が必要な方には弁護士及び司法書士による初回無料の「法律相談」を案内したり、資金面での貸付相談が必要な方には消費者信用生活協同組合(信用生協)や日本司法支援センター(法テラス)、社会福祉協議会などの関係機関の相談窓口を案内しています。

 また、借金の問題が解決した後も生活設計が見通せないなどの不安がある場合は、各市又は県が設置している「生活困窮者自立支援相談窓口」に相談することもできます。

 

 借金問題は適切な窓口に相談すれば解決できます。相談は秘密厳守で行います。ひとりで悩まず、困ったら早めに消費者ホットライン「188」(いやや)にご相談ください。 

青森県消費生活センター 土日祝日も相談受付中! 017-722-3343

●相談受付時間/平日9:00~17:30 土日祝日10:00~16:00 ●休日/年末・年始
〒030-0822 青森市中央三丁目20-30 県民福祉プラザ5階

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