【相談】自分からメールが届いた!?
こんな相談がありました
数ヶ月前から、スマートフォンに迷惑メールが届くようになった。そのメールの送信者は自分の名前になっている。メールには、圧縮されたファイルが添付されているだけで本文がない。なぜ、自分の発信したメールが自分に届くのかわからない。外部からハッキングされているのだろうか。今のところ、被害が発生しているわけではないが不安が募るので、どのような目的のメールなのか知りたい。
(40代 男性 給与生活者)
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フィッシング詐欺などの手段として使われる、メールの発信元の情報を偽る「なりすましメール」の存在について説明し、添付ファイルは絶対に開かないよう助言しました。また、センターでは「なりすましメール」の仕組みを詳しく説明することができないため、(一社)ECネットワークや(一財)日本データ通信協会が運営する迷惑メール相談センターなどの専門の相談機関を紹介しました。
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メールのシステム上、メールの送信者情報「from:〇〇〇〇@△△△△」を書き換えることは可能であり、送信者情報を受信者の名前や、他人のメールアドレスに書き換えて、その人になりすますこともできます。ただし、送信者情報を偽った「なりすましメール」の送信は、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」で禁止されている犯罪行為となりますので、絶対に「なりすましメール」を送ってはいけません。
「なりすましメール」による被害としては、金融機関になりすましてパスワードを詐取したり、ウイルスを含んだ添付ファイルを送信し、受信者に開封させることで、ウイルスに感染させ、個人情報を盗み取るなどが挙げられます。不審なメールに対し、不用意にIDやパスワードを入力したり、その添付ファイルを開くことは大変危険ですので絶対にやめましょう。
各携帯電話会社やインターネットサービスプロバイダなどでは、このような危険な「なりすましメール」への対策サービスを提供しています。また、メールソフトでも「なりすましメール」の拒否機能が用意されているものもありますので、被害を未然に防ぐための対策をしっかりとりましょう。
不審なメールが届いて対処方法に困った時は、すぐにお近くの消費生活センターに相談しましょう。