窒息・誤飲

「子どもが誤飲してしまった!」「食べ物をのどに詰まらせてしまった!」

子どもの事故は様々なシチュエーションで起きますが、中でも多いのが誤飲や窒息。毎年約1,000人の子どもが救急車で運ばれ、対処を怠れば死に至ることもある危険な事故です。
そこで今回は、お子さんの命を守るため、お母さん・お父さんが知っておいたほうがいい『誤飲・窒息』のトラブルと回避方法をまとめました。

1. こんなことがありました 窒息・誤飲の事例紹介

事例1 磁石を飲み込んで消化管に穴が!
強力な磁石を複数飲み込んでしまい、胃壁や腸壁を挟んで磁石同士がくっついてとどまり、消化管に穴があいてしまった。
事例2 加熱たばこの誤飲で救急搬送!
使用後のたばこを直接ゴミ箱にすててしまい、子どもがゴミ箱から拾い、口にしていた。
事例3 ブラインドのヒモが首に!
子どもがソファで遊んでいたら、ブラインドのヒモに首が引っかかってしまい、窒息状態になった。
ブラインドのひもに首が引っかかる

2. 窒息・誤飲したときの対応

子どもが何か誤飲してしまった場合、何をいつどれだけの量を飲んだか確認しましょう。下記をチェックし、誤飲したものの袋や容器、説明書があれば持っていくようにします。

誤飲したものと対処法

病院へ行くときの確認ポイント

  1. 何を、いつ、どれだけの量を飲んだか
  2. いつもと違うところはないか
  3. けいれん、意識はあるか

もしも食べ物などが詰まってしまったら、 口の中に見えるものは指で掻き出してあげましょう。ただし、無理やり奥まで指を入れ込まないこと。呼吸困難の場合はすぐに膝の上にうつ伏せに抱き、肩甲骨の間を4〜5回叩いて吐き出させます(逆さにしても大丈夫)。
窒息は5分がタイムリミットと言われているため、迅速に対応しましょう。

背部叩打法

3. 窒息・誤飲を起こさないために

子どもの目線の高さで、直径39mm、長さ51mm以内のものは、手の届かないところに置くようにしましょう。ハイハイや歩けるようになった子どもは、行動範囲が大きく広がり、また何でも口に入れようとします。

また、厚生労働省の調査では、誤飲事故の原因となった製品として、タバコが最も多いことが判明しています。タバコは体に有害な物質が多く含まれているため、死に至ることも。子どもの手の届く範囲に危険なものはないか、常に子どもの目線の高さで確認しておきましょう。

手をのばす子ども

食べ物は食べやすい大きさに小さく切って、よく噛んで食べさせましょう。大きな飴や硬い豆、ナッツ類など、のどに詰まりやすい食べ物には注意が必要です。

「子どもには手が届かないだろう」、「まさかあの食べ物が、のどに詰まると思っていなかった」など、事故防止の対策はとっていたつもりでも、子どもは日々成長し、いろいろなことができるようになっています。子どもの成長に合わせながら、誤飲や窒息事故防止の対策を立てましょう。

4. 対処法がわからないときはお問い合わせを

たばこや医薬品、洗剤などを誤飲してしまい、どう対処していいかわからないときは、以下に電話で問い合わせましょう。

万が一の場合は、すぐに119番!

子どもの救急相談はかかりつけ医に相談しましょう。

かかりつけ医につながらないときは
青森県子ども医療でんわ相談(#8000)

平日19時から翌朝8時まで
土曜日13時から翌朝8時まで
日曜祝日8時から翌朝8時まで(24時間)

※ お盆の8月13日と年末年始の12月29日~1月3日までの期間は、日曜祝日と同じ対応になります。

119に電話

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公益財団法人 日本中毒情報センター 中毒110番
応急手当がわからないときや受診の必要性の判断に迷ったときは、日本中毒情報センター 中毒110番に相談しましょう。

大阪072-727-2499365日24時間対応、情報提供料 無料
つくば029-852-9999365日9時~21時対応、情報提供料 無料

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