令和7年9月分相談受付状況を更新しました
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【相談】ネットで見つけた仕出し店のトラブル
【事例】
法事のため、仕出し料理を注文しようと、ネットで検索したところ、他県の割烹仕出し店のサイトを見つけた。料理の画像がとてもよかったので、その店に連絡をすると、県内の提携店が作って配達してくれるということだったので、大人7人、子ども1人分のお膳を注文し、代金4万円ほどをクレジットカードで決済した。ところが、注文した日の夕方、メールが届き、「提携店に確認したところ、配達日が大型連休中のため予約がいっぱいで対応が難しいということなので、キャンセルさせていただく。返金は口座振込みか現金書留のいずれにするか回答してほしい」とのこと。その店への注文を諦めて、「現金書留を希望する」と返信した。
ところが、翌月になっても返金されないので、メールで問い合わせをしたが、返信がない。メールやホームページに記載されていた電話番号に電話をしたが、AIコール対応のみで先に進むことができず、直接話をすることができなかった。新規注文受付のフリーダイヤルに電話をすると、「現在使われていない」とのアナウンスが流れた。
法事の仕出しは、居住地近くの仕出し店に依頼し、これまでの経緯を伝えたところ、偶然にもネットで見つけた仕出し店の提携店であったが、我が家の注文の依頼は受けておらず、多忙だと断った事実もないと知らされた。支払ったお金を取り戻すことはできないか。
(50代 女性)
<センターの対応>
消費生活センターからも公表されている電話番号、FAX,メール等で連絡を試みましたが、いずれの方法を使っても店側と接触することはできませんでした。一方、相談者からクレジットカード会社に申し出をしてもらった結果、カード会社から返金されることになりました。
<アドバイス>
この仕出し店では、『最初にクレジットカード決済をさせたのち、「注文を受け付けられない」と一方的にキャンセルしながら返金しないケース』と、『クレジット決済を受け付けたのち、「クレジットカード決済分は後日返金するので、支払い方法を現金払いに変更してほしい」と、料理を届けた際に現金での支払いをさせておきながら、当初のクレジット決済分を返金せず、二重に料金を支払わせるケース』があります。消費者がいくら連絡を取ろうと努力しても業者と連絡を取ることはできません。しかし、この仕出し店は依然としてホームページを公開して顧客を誘引している状態です。事例のようなトラブルが頻発しているにも関わらず、「とても良い」「また注文したい」などの高評価のコメントが多数掲載されていたり、不自然なほどほめたたえるSNSの書き込みが見られ、初めてアクセスする人は信用して注文してしまう恐れがあります。
ネット上の情報は必ずしも信用できるとは限りません。どんなに豪華でおいしそうな画像が掲載されていても、それと同じものは届かないかもしれません。法事や祝い事など、その日でなければ意味がない大切な料理であればこそ、顔の見える地元の仕出し店を利用するのが最も安全・安心な方法ですし、環境に配慮したエシカル消費になります。
もし、トラブルに遭ってしまったら、早めに消費者ホットライン☎(局番なし)188に相談してください。
令和7年5月分相談受付状況を更新しました
【相談】ネットでサーキュレーターを購入する前にお読みください
【事例】
動画配信サービスを視聴していると「1秒で部屋の温度を下げる」「室温が20度ダウン」という扇風機型サーキュレーターの広告が流れた。代金は7,876円で、代引き配達を指定して購入申込をした。広告の画像では家庭用の扇風機ほどの大きさに見えたが、実際に届いた商品は、携帯型扇風機を少し大きくしたくらいの大きさで、色は白を注文したのに、黒が届いた。広告画面をタップして購入したため、販売店の情報は何もなかったので、送り状に記載されていた返品センターに電話をした。しかし、何度電話をしても話し中でつながらない。返品して、返金してもらいたい。
(50代 男性)
<センターの対応>
消費生活センターから、唯一の手がかりとなる返品センターに複数日に渡り、何度も電話をしたところ、ようやく電話がつながりました。相談の内容を伝えたところ、返品を受け付けることになり、後日、商品が引き取られ、現金書留による返金を希望したことから、手数料700円は相談者負担となり、手数料を除く金額が返金されて終了となりました。
<アドバイス>
令和7年6月以降、ネット通販で購入したサーキュレーターに関するトラブルが急増しています。いずれも、SNSの広告を見て購入したが、広告と異なり首振り機能がない、リモコンが付属していない、広告の画像より小さい、電源が入らないなど製品そのものに問題があるケースが多くなっています。中には、国内の生活家電メーカーの正規品で、有名大学の最新省エネ技術を搭載していると謳う広告を信用して購入したという事例も複数ありました。事例の広告では、「1秒で部屋の温度を下げる」「室温が20度ダウン」などと、常識的に考えてありえない性能を謳っています。1台だと6,500円の商品を2台購入すれば11,000円でお得になるなどという広告を見て複数台購入する事例も少なくありません。また、広告から商品の注文画面に直結しているようで、ショップの情報を知っている人はほんの一握りでした。
また、多くのケースでは「〇〇返品センター」の名称が送付状に記載されています。相談者はもちろん、消費生活センターから電話をしても、なかなか電話がつながらず、センターでも対応に苦慮しているところです。
熱中症対策としてエアコンの稼働に加え、冷房効率を上げるため、サーキュレーターの導入を推奨する情報も多く、需要が高まっているように見受けられますが、ネット上に氾濫する商品広告をうのみにすると無用なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
注文する前に、信頼できるショップなのか情報収集し、商品説明に矛盾はないか、解約・返品の規定はあるのか、「特定商取引法に基づく表記」のページにそれらがきちんと明記されているか必ず確認しトラブルを未然に防ぎましょう。「特定商取引法に基づく表記」は表示することが法律で義務付けられていますので、このページがないECサイトとは取引をしないようにしましょう。もし、メーカーの正規品と称しているのであれば、メーカーの公式ホームページで商品内容を確認しましょう。
もし、トラブルに遭ってしまったら、早めに消費者ホットライン☎(局番なし)188に相談してください。
トラブルを防ぐためのチェックポイント
☞高性能を謳っているSNSの広告をうのみにしない。
☞「2台買えばお得」など、「お得」という言葉に惑わされない。
☞注文前に必ず「特定商取引法に基づく表記」のページを確認する。このページがない
ECサイトからは購入しない。
【相談】米の詐欺サイトに御注意!
【事例1】
数日前、画像専用SNSを見ていると、一般的な価格の半額ほどの米の広告が出てきた。商品説明を見ようとタップすると、X県産の銘柄米が10kgで3,899円と格安だったので迷わず注文した。その日の夜、メールが届いたが、英文のため内容は全くわからなかった。改めて注文したショップ名をネットで検索したところ、よく似たショップ名の公式サイトがあり、偽サイトに関する注意喚起が掲載されていた。自分が注文したのは、この偽サイトだったので注文をキャンセルしたい。
なお、支払いに利用したクレジットカードについては信販会社に連絡をして、カードの利用停止と再発行の手続きをした。
(40代 女性)
<センターの対応>
相談者は既にクレジットカード会社に利用停止とクレジットカードの再発行を依頼していたため、金銭的な被害は免れることができると思われました。注文直後に送付された英文メールを転送してもらい、偽サイトの情報を得たいところでしたが、相談者の協力を得ることができなかったため、次にどのような展開になるか、しばらく様子を見ることにしました。
<アドバイス>
米の価格高騰に便乗した詐欺サイトに関する相談が全国で急増しています。被害に遭わないためには、注文前に、サイトに表示されている事業者の名称、住所、電話番号などの連絡先をインターネットで検索するなどして、事業者に関する不審な情報がないかよく確認をしましょう。事業者の連絡先が明確に表示されていなかったり、連絡先がメールアドレスだけの場合、また、実在する無関係の事業者を騙った嘘の情報が掲載されている場合もありますので、そのようなサイトは利用しないようにしましょう。事業者情報は、「会社概要」や「お問い合わせ」、「特定商取引法に基づく表記」のページに掲載されていますのでよく確認しましょう。
もし、トラブルに遭ってしまったら、早めに消費者ホットライン☎(局番なし)188に相談してください。
米の詐欺サイトを避けるためのチェックポイント
☞価格が通常より不自然に安い。
☞事業者の連絡先が明確に表記されていない。
☞検索すると無関係の事業者情報などの嘘の情報が記載されている。
☞問い合わせ電話番号が通じない。

