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フリマサービスでの取引のトラブル

 進学、就職、転勤などでこれまで住み慣れた地を離れ、新しい生活を始めた方も多いと思います。引越しの片づけをしていると、捨てるには惜しいモノがたくさん出てきます。これまでは、捨てるしかなかったこれらのモノを、次の使い手にバトンタッチすることができる便利なサービスとしてフリマサービスがありますが、便利な反面、トラブルが絶えません。

 ある女性が、フリマアプリで、4万円以上のブランドバッグが1万円で出品されていたのを見つけ、購入することにしました。間もなく商品が届きましたが、商品に違和感を覚え、ブランド品買取店に持ち込んで調べてもらうと、偽物だと言われました。フリマの写真は、偽物だとわかりにくい角度から撮影されたことが疑われます。このため出品者に偽物だと鑑定されたことを伝えて返金を求めました。すると、「偽物だとは知らず、本物だと思って出品した。私も被害者だ。弁護士を立てて争う用意はある」と主張し、返金に応じない。どうしたらよいかという相談です。

 フリマサービスは個人と個人の取引なので、トラブルが起きた場合は、原則として当事者間で解決しなければなりません。消費生活センターは、事業者と消費者との間で生じたトラブルの解決のお手伝いをする機関ですので、個人と個人の取引の場合、残念ながら解決のお手伝いをすることができません。

 フリマサービスを利用する前に、規約などで取引ルールやトラブル時の対応について、事前に確認しておきましょう。フリマサービスでは、購入者が商品の受け取り評価をすることで、出品者に代金が支払われる仕組みになっています。代金を支払った後で商品の問題に気付いても、相手と連絡が取れなくなったり、返金が受けられない場合があります。商品を受け取ったら、すぐに商品に問題がないかきちんと確認してから評価をしてください。また、出品する場合は、汚れや傷などを含む商品の特徴をきちんと説明し、商品の状態がよくわかる写真を掲載するなど誤解を招かないよう細心の注意を払い、安全・安心な取引を心がけトラブルを未然に防ぎましょう。

 

トラブルに遭わないための対処法
1 利用する際は、規約等で取引ルールやトラブル時の対応などを事前に確認する

2 商品が届いたら、受け取り評価の前に商品に問題がないか確認する

3 出品する場合は、商品の特徴を分かりやすく正確に説明する

青森県消費生活センター 土日祝日も相談受付中! 017-722-3343

●相談受付時間/平日9:00~17:30 土日祝日10:00~16:00 ●休日/年末・年始
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