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住宅リフォームのトラブル

 2022年は、冬は豪雪、夏には豪雨と県内は激しい天候の変化にさらされました。その災害から私たちを守ってくれた家も、相当のダメージを受けたと思われます。今回は、住宅リフォームをしようとしたところ、予想もしないトラブルに巻き込まれてしまったという事例を紹介します。

 住宅の屋根と外壁のリフォームをしようと思い、インターネットでリフォーム業者を検索したところ、無料で業者を紹介するサイトを見つけました。申込みフォームに入力すると、3社ほど紹介され、後日見積書を持ってきた中で最も価格の安かった業者と220万円でリフォーム工事の契約をしました。契約締結時に170万円を支払い、残金50万円は工事完成後に支払うことになっていましたが、業者から「材料の誤発注をしてしまい、至急再発注する必要があるため、残金を支払ってくれないか」と頼まれたため、やむを得ないと思って残金を支払いました。ところが、工事が半分ほど進んだところで、業者が突然来なくなり、電話にも出なくなりました。メールを送信すると、「工事はします」と返信があるものの、一向に工事は再開されないという相談です。

 工事の請負契約を結ぶ場合、代金の支払い方法としては工事前と工事完了後の2分割、または工事の中間を含めた3分割などで支払うのが一般的です。代金の全額前払いを求める業者は、資金繰りが相当困難であることが推察されますので、そのような業者とは、契約をしないのが無難です。 

最近は気軽にネットで検索して業者選びをすることも多いと思いますが、ネットの情報は必ずしも確かなものとは限りません。だからといって、信頼できる業者かどうかを消費者が自力で判断するのも容易ではありません。工事契約をする前はリフォームの業者選びや見積りが適正かなどを相談できる「住まいるダイヤル」(電話:0570-016-100)などの専門相談機関を利用することをお勧めします。また、工期の遅延や中断に備えて、約款に遅延保障条項があるか確認したり、完成保証制度の利用について事業者に確認しましょう。 

 困った時は、早めに消費者ホットライン188にご相談ください。

 

トラブルを防ぐために気をつけること
1 工事代金の全額前払いを求める業者との契約は避ける

2 工事契約の前に「住まいるダイヤル」などの専門相談機関を利用する  

3 困ったら消費者ホットライン188に相談

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