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模倣品に関するトラブルに注意!

 便利なインターネット通販で、憧れのブランド商品を見つけたら、つい買ってしまうこともあると思います。20代の男性が、大手通販サイトでブランドのスニーカーを購入し、銀行振込で代金を支払いました。しばらくすると税関から「あなた宛てに海外から送られてきた荷物は模倣品(コピー商品)の疑いがあり、税関にて没収、廃棄される恐れがある。」と書かれた文書が届きました。すぐに通販サイトに記載の連絡先に電話をしましたが、呼出し音が数回鳴ったあとでぷつりと切れてしまい、連絡を取ることができませんでした。この事例のような、通信販売でのブランド商品購入に関する相談が寄せられています。

 2022年10月から、海外の事業者から日本に模倣品が送付された場合の水際の取り締まりが強化されました。それまでは、模倣品であっても、個人使用が目的である場合は受取りが可能でしたが、今年10月以降は、個人使用目的でも模倣品を受け取ることができなくなりました。海外から送付された商品が、税関で知的財産権を侵害する疑いがあると判断された場合、購入者には税関から「認定手続開始通知書」が届きます。税関が知的財産権を侵害する物品に該当すると認定した場合は、その模倣品は没収、廃棄されてしまいます。

 このような被害を防ぐためには、信頼できる商品サイトなのか見極めることが大切です。見分けることは難しいですが、いくつかチェックポイントがあります。①日本語の字体や文章表現が不自然、②価格が通常より安い、③市場では希少なものがこのサイトでは入手可能、④事業者の名称、住所、電話番号が記載されていない、⑤問合せ先のメールアドレスがフリーメール、⑥支払方法が銀行振込または代金引換配達のみ、などです。これらの項目に複数該当するサイトは注意が必要です。

 通信販売では、事業者情報や解約・返品のルールなどの取引内容を見やすい箇所に、明瞭に判別できるように表示することが法律で義務付けられています。これを「特定商取引法に基づく表記」といいます。通信販売でブランド商品を購入する際は、商品サイトをよく確認し、少しでも不審に感じたら、購入は避けましょう。

 困った時は、お早めに消費者ホットライン188にご相談ください。

 

こんな通販サイトは要注意!!
1 日本語の字体・文章表現が不自然

2 価格が通常より安い

3 事業者の名称、住所、電話番号の記載がない

4 支払方法が銀行振込または代金引換配達のみ

青森県消費生活センター 土日祝日も相談受付中! 017-722-3343

●相談受付時間/平日9:00~17:30 土日祝日10:00~16:00 ●休日/年末・年始
〒030-0822 青森市中央三丁目20-30 県民福祉プラザ5階

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