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第18回 アナログ戻しに注意

 2019年頃、大手電話会社の関連会社を名乗る事業者から「今のアナログ回線の電話が使えなくなるので、光回線に変えなければいけない」という虚偽の説明で、不必要な光回線の契約をさせられたというトラブルが急増しました。2025年1月までに固定電話網がIP網へ移行することが背景にあるのですが、IP網へ移行しても、従来のアナログ回線は引き続き使用可能です。

 

 こういった相談は、最近ようやく減少に転じていましたが、今年度に入り、光回線からアナログ回線に戻さないかという勧誘に関する相談が増加しています。

 

 県内に住む50代の男性から相談がありました。1年前、大手電話会社の代理店から光回線に変更しないかと勧誘の電話が何度もあり、強引に押し切られた形で光回線に変更した。パソコンもスマホも持っていないのに、月々の電話代が3000円から8000円と倍以上になり、契約したことをずっと後悔していた。そこへ同じ業者から電話があり、インターネットを使わないなら、アナログ回線に戻した方がいいと言われた。しかし、アナログ回線に戻すには工事料を含む6万円が必要だとのこと。そもそも必要もない光回線の工事をさせて、さらに元に戻すために高額な料金を請求されることに納得できない。元のアナログ回線に戻す良い方法はないかというものです。

 

 他の事例でも、アナログ回線に戻す手続きを代行業者に依頼したところ、数万円の高額な工事料を請求されたほか、「機器補償サービス」や「電話サポートサービス」など内容がよくわからない有料オプションが付加され、料金を毎月請求され続けたものもあります。

 

 光回線からアナログ回線に戻す場合は、現在の契約先や回線業者に直接問い合わせましょう。また、勧誘を受けた際は、費用やサービス内容、解約条件などをよく確認し、必要ないと思ったらきっぱり断りましょう。

 

 電話や訪問販売で勧誘されて光回線をアナログ回線に戻す手続き代行を契約した場合、クーリング・オフが可能です。おかしいな、困ったなと思ったら、消費者ホットライン「☏188」(いやや)に早めにご相談ください。

青森県消費生活センター 土日祝日も相談受付中! 017-722-3343

●相談受付時間/平日9:00~17:30 土日祝日10:00~16:00 ●休日/年末・年始
〒030-0822 青森市中央三丁目20-30 県民福祉プラザ5階

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