第6回 質問サイトのトラブル
何か困ったことがあった時、インターネットでいつでも専門家に質問できれば、とても便利です。しかし、そんな便利なシステムも、「利用規約」をよく見ないまま申込みをすると、思わぬトラブルに発展することもあります。
3か月ほど前、パソコンの調子が悪くなったので、インターネットで検索した有料の質問サイトに、解決方法を教えて欲しいとの質問を入力したところ、すぐに回答があり無事に問題は解決しました。サイトの利用に当たっては、「お試し期間」の利用料500円をクレジットカードで支払い、それで終了したつもりでしたが、後日、クレジットカードの明細を見ると、利用したサイトから4,500円の請求がありました。
サイト運営者に問い合わせたところ、最初の7日間はお試し期間として500円で利用できるが、本人から解約の申出がない限り、お試し期間が終了すると自動更新され、以降は毎月定額料金を支払う仕組みとなっており、「利用規約」にもその旨記載されているとのことでした。
このように、自分では定額コースに申し込んだ覚えがないのに、後日、定額料金を請求されたという相談が、消費生活センターに多く寄せられています。
インターネットで何らかのサービスを申し込む場合、最後に「利用規約に同意して申し込みをする」というメッセージが出ます。長文の利用規約を読むのが面倒で、つい、読まずにそのまま同意のボタンをクリックしてしまいがちですが、利用規約には、料金や自動更新の取扱いなど、契約に関する重要な情報が記載されています。申し込みの際には、必ず契約内容をきちんと確認するようにしましょう。
なお、質問サイトに関するトラブルとして、質問への回答が来ないのに料金を請求されたとか、回答は来たものの全く役に立たなかったなどの相談も寄せられています。また、あたかも正規のメーカーが回答しているかのように装った悪質なものも見受けられます。
安全なサイトを見極めることは容易ではありませんが、トラブルを未然に防ぐため、利用規約をよく確認することはもちろん、利用しようとするサイトに関して悪い評判がないか情報収集することも大切です。
困った時は、ひとりで悩まず、早めに消費者ホットライン「☎188」(いやや)にご相談ください。