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第19回 カニなどの海産物の電話勧誘に注意

 タラバガニやズワイガニなど、多くのカニは11月頃から旬の時期を迎えます。少々高価ですが、この時期ならではの味わいを楽しむプチ贅沢もたまにはいいでしょう。そんな矢先、業者から「お安くするので、カニを買って欲しい」という電話がかかってきたら、「買ってもいいかな」と心が動くかもしれません。

 

 ある日の夜、70代の男性の携帯電話に見知らぬ番号から電話がかかってきました。電話に出ると、見知らぬ女性の声で水産業者を名乗り、「コロナ禍で当地の漁師がとても困っている。自分たちもカニなどの海産物が売れなくて大変だ。以前購入してもらった人に、何とか協力して欲しいと思い連絡をした。何とか買って欲しい」と懇願され、若い女性の困っている様子に、すっかり同情して購入することにしました。数日後、海産物が代引き配達で届き、1万5千円を支払って受け取りました。開封すると、カニは入っておらず、鮭半身、ほっけの開き1枚、イカの一夜干し2枚、加工した魚介類が少々入っていただけで、とても1万5千円に見合うものではありませんでした。

 

 海産物の電話勧誘に関する相談は、県内でも毎年寄せられていますが、最近は新型コロナウイルス感染症の影響などを口実に、情に訴えながら執拗に勧誘する事例が散見されます。また、「以前購入してもらった〇〇です」と、あたかも過去に購入したことがあるかのように親しげに勧誘し、警戒心を解こうとする特徴も見られます。

 

 突然業者からかかってくる電話には用心しましょう。過去に取引があっても油断はできません。必要がないと思ったら、話を長引かせずにきっぱり断り電話を切りましょう。もし、断り切れずに購入してしまっても、受け取り前なら受け取りを拒否しましょう。海産物などの生鮮食品であっても、クーリング・オフができます。おかしいな、困ったなと思ったら、消費者ホットライン「☏188」(いやや)に早めにご相談ください。

青森県消費生活センター 土日祝日も相談受付中! 017-722-3343

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